これが我が家の梅干である
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この梅干を買ったのは、4月4日〜7日まで風邪を引き、熱を出していたことが直接の原因である。
風邪を引いている間はどうにもこうにも何も食べたくなかったが、なにかお腹に物をいれないと
薬が効かないのでお粥にかって食べるために購入したのだ。
風邪といえばお粥派とおじや派に分かれると思う。私はお粥派だ。
なぜかというと、おじやには余りいい思い出がないからである。
私の家は共働きで、風邪を引いて学校を休む時、母は家にいなかったので私の面倒をみてくれたのは
祖母だった。そんなとき祖母は昼食にいつもおじやを作るのだが、いつもいつもとにかく作る量が多い。病人のこちらとしては正直嫌だった。 鍋一杯に作って「全部食べなさい」と言うのだ。「こんなにイッパイ食べらんないよう・・・。」 米は粥状にすると量が増える。いくら消化がよいからといって
病気のお腹にそんなに沢山のおじやをいれるのはとても辛かった。そんなわけでおじやには良い思い出がない。
お粥の場合どうだったか。それには私の母が関わっている。幼い頃風邪を引いた時には母はよく私に
食べ物を食べさせてくれた。それも布団でである。いつも台所で食べているご飯を寝室で食べるというのは当時の私にとっては「特別」「新鮮」「なんか優越感」なものだった。 また、そのとき母が作ってくれたものの多くは梅干付きのお粥であった。私の中で、「お粥with梅干」というのは風邪の時の美味しいスペシャル料理なのである。
梅干はすっぱい。殺菌性がある。ご飯の素晴らしい友だ。
以上述べたように私の風邪は必然的に梅干と結びつく。
しかし今回購入した梅干にはどことなく嫌な部分があった。
それは色である。
なんかやたらピンク色なのだ。 味はすっぱくて、実は柔らかくてそれなりに美味しいのだが、
どうにも着色料的なあのピンク色は気にいらない。
祖母の作った梅干が私の理想の梅干である。
色はシソの色。赤と橙を混ぜたような色だ。そして「梅干」というよりは「梅漬け」なので
スーパーに売っている梅干のようにクンニャリと柔らかくなく、硬いカリカリ梅といった感じの物。
カリカリ梅の利点は「刻んでおにぎりに入れるのが楽」なところだと私は思う。よくあるおにぎりでは
梅干は真ん中におとなしく収まっている。しかし私が好きなのはどこを食べても均等にしょっぱい
「梅干細切れまぶしおにぎり」だ。このとき一緒に漬けたシソの葉も刻んで入れると尚良いだろう。
梅干好きだ。
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